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後遺症診断書を書いてもらうときの注意点は?

Q【後遺症診断書を書いてもらうときの注意点は?】

先日、追突事故の被害に遭い、頚椎捻挫になりました。それから病院に通って治療やリハビリを続けてきましたが、痛みやしびれが残っており、以前のように身体を動かすことができません。医師と相談して、後遺症の診断書を記載してもらう予定ですが、どのようなことに気をつけたら良いでしょうか。

 

A:弁護士からの回答

治療を継続しても症状が治らず、身体に一定の障害が残る場合があります。これが、「後遺障害」と呼ばれるものです。

後遺障害に基づく損害賠償を請求する場合には、通常、後遺障害診断書(正式には自動車損害賠償責任保険後遺障害診断書といいます。)に基づき、後遺障害等級の認定を受ける必要があります。

このように、後遺障害は、後遺障害診断書をもとに判断されるため、後遺障害診断書は、後遺障害が認定されるか否かに直結する大変重要な書類です。

後遺障害診断書は、通常、通院先の主治医に作成してもらうことになりますが、主治医が後遺障害診断書の作成に不慣れな場合、後遺障害診断書に不備が生じる可能性があり、その結果、認定されるべき後遺障害等級が認定されないといった事態も発生しますので、注意が必要です。

ポイントとしては、医師に任せておけば大丈夫だろうと全てを丸投げしないことです。具体的には、まず、自覚症状については、どの部位がどのように痛むのか、どのような症状があるのかを、できる限り正確に医師に伝えるようにする必要があります。自覚症状を言葉で伝えることは難しく、うまく表現できないときもあるかと思いますが、医師の質問に曖昧なまま回答してしまうと、診断書に適切に記載されない可能性もあります。

次に、その自覚症状が、客観的に認められるかについても、詳細に記載してもらう必要があります。レントゲン検査やMRI検査によって、症状が客観的に認められる場合には、当然、そのことを記載してもらう必要があります。また、上記のような画像検査では症状が認められないとしても、可動域検査や各種神経学的検査といった他の検査によって症状が客観的に認められる場合もありますので、医師とよく相談する必要があります。

そして、医師に後遺障害診断書を記載してもらったら、ご自分で確認をすることも大切です。自分の言ったことが正確に伝わっているか、記入漏れがないかなどをチェックし、記入漏れがあれば追記を依頼する必要があります。

一度作成してもらった後遺障害診断書は、よほどのことがない限り、訂正や加筆をしてもらうことはできませんので、医師に後遺障害診断書を作成してもらう際には、上記のポイントについて、十分ご注意ください。

 

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